定期的に行う個人面談。
面談では自立課題を何にする?と定期的にお話しします。
自立課題はミライてらすのトレーニング時間の中で約三分の一を占めています。
決まったプログラムを集団で取り組む時間と、自分の為に自分だけの訓練を行う時間があるのです。
昔のブログには良く登場していた自立課題。
今一度ご紹介したいと思います。
今回は架空のメンバーAさんに登場してもらいます。
➀
通所を始めた時には漠然と就職したい。
毎日通えるようになりたい。
と思っていたAさんがいました。
Aさんは週に火曜日と金曜日だけ利用していました。
みんなと作業訓練を行ない、美文字を習い、職業人講話を聴いて感想文を書いたりしていました。
慣れない間はみんなの名前を覚えるだけで大変だし、集中力を保つこともままなりません。
もう仲良いメンバーがいる中でどこの輪に入っていいのかも戸惑っていました。
緊張がほぐれてきた頃にようやくお昼を食べながらお話しできるメンバーが出来ました。
こうなると通所も楽しくなってきます。
②
2か月経ちました。
そのうちクリニックの先生から、今の状態ならばもう少し通所してもいいでしょう。
と許可が出ました。
それをスタッフに話してAさんは週4日の通所に挑戦することにしました。
倍の時間頑張る体力と精神力が必要です。
メンバーとの関わる時間も増えたので気を遣う、力を抜く加減をセルフケアを行いながら身につけていきます。
③
他のメンバーが目指している業種、ハローワークで調べて気になった業種、自分が今まで経験してきた業種、どんなお仕事に就くか考えます。
まず➀の段階では自立課題の時間も少なく、最初はパソコンを覚えたい。計算問題を解いていく。文字の練習をする。
といった自分に身に付くことを行う人が多いです。就職に。というより生活に役に立つ、自分の不得意を無くすための時間にします。
②の段階では体力もついてきています。この辺りからトレーニングに取り組むAさんの姿を見てスタッフが適した仕事を考えます。
ここで頑張りすぎないようにセルフケアを確実に身につけてもらいます。
希望する職種が既にあればそれに向かって自立課題の時間に取り組みます。
Aさんは最初事務のお仕事に就きたいと思っていました。
が、
メンバーが介護の資格取得に向けて頑張っているのをみて介護の世界もいいな~と思い始めています。
スタッフと相談をして、介護の勉強を自立課題の時間に行うことにしました。
学んでいくうちに実習にも行ってみたい。と思うようになり、実習も行いました。
ここまで来たなら資格も取っておこう。と、テキストを使って自立課題の時間に勉強し始めました。
ミライてらすの方で、自立課題の態度、実習の成果、欠席率、体調などを考慮して、メンバーが資格を取れる状態だと判断した場合、資格取得のための本格的なサポートを行います。
さて、資格を取ったからと言って介護の世界に絶対入らなくてはいけないわけではありません。
最初に考えていた事務のお仕事も気になります。
面接だけでも挑戦してみたい。
と思ったAさんはスタッフに伝え、スタッフと一緒に事務のお仕事も探します。
その間の自立課題の時間は、履歴書・職務経歴書を時間をかけて書く。面接の練習。など直接就職活動に関わる内容になります。
と、このように自立課題の時間はその方のいま一番必要なことを相談しながら学ぶ時間となっています。
一斉に入学・卒業する学校ではないので進み方がバラバラです。
その中でもみんなで学ぶ必要があるプログラムと、個々のチカラを伸ばすプログラムがあります。
もしこのブログをご覧の皆さまの中に、ついていけるか心配。と思って何もしていない方がいらしたら、それは非常に勿体ないことです。
みんな初めは不安なままいらっしゃいます。
でも大丈夫です。その不安はメンバーも体験しているのでちゃんとフォローしてくれます。
迷っていたらお電話くださいね。
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